DDPマスターのエラーチェック
PMCD(プリマスターCD)に変わって普及しているDDPというフォーマット。
当レーベルのマスタリング・サービスもDDPマスターでの納入が基本です。
DDPマスターは専用ソフトで作るのですが、一旦DDPフォーマットで書き出すと、そのデータに対するエラーチェックができないのですね。
(もしかしたらできる方法があるかもしれませんが、あれば知りたい。)
以前、DDPマスターからCDプレスした製品に読み込み不良が発生しました。
一部のドライブで認識されなかったり、途中までしか読み込めないという症状でしたが、一方で大半のドライブやCDプレイヤーでは何の問題もなく再生できた、というものです。
CDプレス工場はマスターデータにエラーがないかを精密な測定器で検査しますが、該当のDDPマスターはそれにもひっかからなかったとの報告を受けています。
DDPマスターはデータを再生して(実際に聴いて)問題がなくても、それがデータに不具合がないかの判断にはならないのが怖いところです。
そこで、読み込み不良があったDDPデータを検証して、自分なりのエラーチェックの方法を考えたのでここで紹介します。
1.DDPマスターを作成
2.DDP作成ソフトでそのDDPマスターを読み込み、そのままオーディオCDとして焼く
3.信頼できるドライブ(私はPLEXTOR Premium2)にオーディオCDを入れ、Magix SamplitudeでオーディオCDのインポートを行なう
実は、読み込み不良があったDDPデータは3.で他のオーディオCDより少し読み込みに時間がかかりました。
特にISRCの読み込みに時間がかかります(2分とか)。
そして、Samplitudeでのインポートを何度も試していると、たまに一切情報が読み込めないエラーが発生することがわかりました。
Samplitudeで他の市販の音楽CDをインポートすると10秒とかで読み込みますので、それ以上時間がかかるDDPマスターは疑った方が良い、というチェック方法です。
ここでいう”読み込み”は波形として読み込む前の段階の、収録曲数やISRCの情報がSamplitudeのインポート画面に表示される状態を指しています。
DDPにエラーが発生する理由はわかりませんが、この一連の作業でエラー発生の不安が解消されたように思います。
今後、別の方法が見つかればご報告します。
無料のお試しマスタリング
ここのところマスタリングの依頼をたくさんいただいでいます!
ジャンルはもう色々で、デスメタル、ヒップホップ、パンク・ロック、アコギ弾き語り、エレクトロ・ポップなど。
ジャンルが違うと作業の方法も少しずつ違うので、マスタリングしてて面白いですよ!
極限の爆音をリクエストされる人もいれば、音圧低めでいいのでローファイに仕上げてくださいとか、お任せするのでとにかくカッコよくなどマスタリングに求める内容は様々ですが、皆さんのマスタリングに対する期待感みたいなものがひしひしと伝わってくるのでやりがいがあります。
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マスタリングらしからぬマスタリング
昨今は雑誌で特集が組まれたり、ネットにも情報が溢れていたりで、マスタリングに対するイメージが昔とは随分変わったと思います。
元来マスタリングは、ミックスのイメージを損なうことなくアルバム全体をトータルな質感でまとめるという作業です。
なので過激な音作りといった要素を持ち込むことは御法度ですが、音楽雑誌の影響などもあり”マスタリング・マジック”が起こり得る、と考えている人も多いようです。
マスタリングは突き詰めればEQとコンプの作業なので、やろうと思えばいくらでも音を変化させられます。
しかし、それをやっちゃうとミキシング・エンジニアはがっかり、または激怒のどちらかでしょう。
ミックスの良さを活かしながらナチュラルに音圧を上げることがマスタリングの本流だと思うので、基本的にはそのような作業をしていますが、中には「ミックスに自信がないのでマスタリングでカッコよくしてください」という依頼もあります。
インディーズ・アーティストやアマチュアの方は予算の都合もあって自分でミックスすることも多いでしょう。
自分なりに精一杯やったけど、後はプロの耳で客観的に判断してもらいたいということですね。
確かに、インディーズの場合はミックスの出来にかなりの差があり、大手術をしないとリリース・クオリティには厳しいかな、という2mixもあります。
こんなとき、エンジニアによっては「ミックスをやり直すべき」と進言すると思いますが、当マスタリング・サービスは結構楽しみながら大手術にも対応しています。
ある曲で2kHz周辺を-8dbしたことがありますが、ここまでやると完全に別のサウンドになります。下手すればジャンルが変わるというほどの大手術です。
マスタリングらしからぬマスタリング、ですね。
結果としては、とても聴きやすいサウンドになり、アーティストさんにも満足していただけました。
当マスタリング・サービスは個人運営のインディーズ・レーベル、ウェアラバウツ・レコーズの業務の一環として行なっていますので、ビジネス・ライクな堅苦しいことは取り合えず置いといて、ご依頼いただいたレーベル/アーティストと共に良い作品に仕上げましょうというスタンスでやっています。
色々相談してください。
あ、トップの画像はマスタリングで多用しているSamplitudeに付属のFFT Filterです。
これはリニアフェイズ・フィルター(EQ)でして、周波数をピンポインでいじれる超スグレモノ。
バンド数の制限がないのでマウスでこのように自由に曲線を描いてサウンドを激変させることも可能ですが、それでいて位相が狂わず色付けもないという強力なツールです。
Samplitudeについてはまたの機会に紹介したいと思います。

